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小児患者の保護者との関わり方が苦手な歯科医師・歯科衛生士必見|保護者と仲良くなるためのコミュニケーション術

著:nishiyama /

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1.まずは小児と仲良くなる

1-1.小児に家で「あの先生大好き!会いたい!」と思ってもらえるようなコミュニケーションを
小児患者にとって、歯科医院は緊張や不安を感じる場所かもしれません。そのため、まずは仲良くなることが重要です。
彼らの好きなものは何か?例えば好きなアニメやゲームの話をすることで、関心を引き、診療中もリラックスさせることができます。

例えば、「最近、何のアニメを見ているの?」や「好きなキャラクターは誰?」といった質問を投げかけると良いでしょう。

1-2.小児の好きなものを覚えておく
一度話したことを覚えておくことも大切です。次回の来院時に「前に話していたアニメ、どうだった?」と尋ねると、小児は自分のことを覚えてくれていると感じ、あなたに対する親しみが増すでしょう。

2.子どもが好きなもの=保護者も好き

2-1.イコールの関係を心がけて
小児が好きなものは、保護者も関心を持っていることが多いです。小児が話題にするアニメやゲームについて話すことで、自然と保護者も会話に参加しやすくなります。例えば、「お子さんがこのアニメを好きって言っていましたね。ご家族でも一緒に見ているんですか?」といった質問をすることで、保護者との共通の話題を見つけることができます。

2-2.子どもが好きな人=保護者も好きな人
子どもが次第に私たちを好きになってくれたり、歯医者を怖がらなくなったり、プラスのイメージを持っていくと、保護者たちも安心して子どもを任せることができると感じてくれます。

つまり、子どもたちにとって居心地の良い環境を提供することは、保護者にとっても信頼できる歯科医院であると感じてもらえる大切な要素です。

子どもが笑顔でいる瞬間は、保護者にとって何よりも安心できる瞬間であり、その笑顔を引き出すことができる歯科医療従事者は、必然的に保護者からも高い評価を受けていきます。

3.親は色々話したい

3-1.子育てって大変
子育てには様々な困難が伴います。保護者は、子どもに対する不満や子育ての不安を抱えていることが多いです。歯科医院でも、保護者がそのような気持ちを話しやすい環境を作ることが重要です。

3-2.共感しよう
「お母さんよく頑張っていますね」の一言は、保護者にとって大きな励みとなります。歯科医師や歯科衛生士自身が子育ての経験がなくても、保護者の努力を認め、共感する姿勢を見せるだけで、信頼関係を築くことができます。

4.子どもも親も自分のファンに

4.子どもも親も自分のファンに
4-1.またこの人に見てもらいたい、会いたいを作る
最終的には、子どもも親も「またこの人に見てもらいたい」「また会いたい」と思ってもらえる関係を築くことが目標です。そのためには、以下のポイントを意識しましょう。

①笑顔を絶やさない
笑顔は安心感を与えます。子どもも親も、笑顔で接することでリラックスしやすくなります。

②親切な対応
小さなことでも親切に対応することで、信頼を得ることができます。例えば、小児が怖がっている場合には、手を握ってあげるなどの優しい対応を心がけましょう。

③ポジティブなフィードバック
治療が終わった後には、「よく頑張ったね」「痛くなかった?」といったポジティブ言葉でフィードバックを忘れずに行いましょう。

まとめ

小児患者とその保護者との良好な関係を築くためには、まず子どもと仲良くなることが最も大切です。

さらに、保護者の子育ての大変さに共感し、努力を認める姿勢を見せることで、信頼関係を築くことができます。最終的には、子どもも親も「またこの人に見てもらいたい」「また会いたい」と思ってもらえるような関係を目指しましょう。

このようなコミュニケーション術を実践することで、歯科医院での小児患者との関係がより良好になり、歯科治療の成功と継続的な来院に繋げることができるでしょう。

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著者紹介

nishiyama

歯科大学歯科衛生士学科卒業後、小児患者や障害者の歯科診療体制や、歯科恐怖症患者について学ぶため歯科大学付属の専攻科へ進学し口腔保健学学士を取得。その後は小児歯科専門歯科医院にて勤務。歯科衛生士ライターは「歯科に苦手意識を持っている人が媒体を通して理解し、歯科を身近に感じることで歯医者に行ってみよう」という気持ちになることを後押ししたいという思いから学生時代に始めた。